留学先のIELTS論文学習で、論理的英語力を獲得

 演劇におけるフィジカルな表現とダンスを学ぶため、ロンドンに短期留学することにしました。どちらも日本で十分に経験を積んでいたので、言葉がわからなくてもあるていどのことは理解できます。でも、とにかくしゃべることが苦手。さらに、細かな説明では理解できないこともあるし、講師やクラスメートと意見を交わしたり、放課後パブで飲んだりするときに、自分の考えを伝えられないのは損しているなって思うようになりました。そこで留学期間を延ばし、学生ビザを取り直して現地の英語学校に通うことに。もちろん、演劇やダンスも学びながらです。


 午前中はダンスなどのレッスンに通い、午後は昼過ぎから夕方まで英語学校。夕方からはレッスンかアルバイトです。授業はもちろん、英語のみ。文法の基礎からおさらいしましたが、日本の中学では習わなかった、もしくは忘れてしまったことがたくさんあることを知りました。私は目標があった方が頑張れるタイプなので、英国の大学入学に必要となるIELTSの試験勉強コースにも参加。面接と論文があるのでTOEICより難しい試験だと私は思うのですが、英語で論理的に文章を組み立てることを学べたことは、会話をする際にも役立ったと思います。帰国後にTOEICを受けた時は、アメリカ英語なのに少しとまどいましたが、特に勉強することなく880点とることができました。


 ロンドンの語学学校は低いレベルのクラスだと日本人をはじめアジア人ばかり。日本人同士つるんで、せっかく現地にいるのに日本語しか話してない、なんて人もたくさんいます。だから、少し無理をしてでもできるだけ上のクラスに入って会話が得意なヨーロッパ人と対話する方が早く上達すると思います。


 それから、アルバイトも日系ではなく英系企業ですること。私は高級百貨店のハロッズで働きましたが、上司はギリシア人とポルトガル人でした。それに、同僚もお客様もフランス、イタリア、メキシコ、スペイン、ブルガリア、中国など本当に国籍が多彩。まじめな日本人は仕事上わりをくうことがありますが、英語が下手でも「言っていることがおかしい!」「私はちゃんとやっている!」と、ヨーロッパ人たちと同じようにきちんと主張することで一目おかれるようになります。


とにかく、しゃべりたい、しゃべる必要がある環境にどれだけ自分をおくことができるかで、語学力の向上スピードが格段に変わってくると思います。そして大事なのは、語学だけでなく欧米文化について学ぶこと。語学はお互いを知るためのツールであって、ゴールではないのです。英語で何を伝えるか、学びたいのか、まずはそれを考えると良いと思います。